人生ゲーム第3話【参加者誕生】

人生ゲーム第3話【参加者誕生】

ここはどこ、私は誰、何か聞こえてくる。

私は参加者になる為必死に

足搔いていた。

奇跡という景色これだけを見るために

このゲームに参加できる確率は何億分の一の確率である。

誰よりも早く

誰よりも正確にあの場所へ、ライバルの参加者希望者は般若みたい

な顔で追いかけてきている。ドクドクと音がする。それはどんどん

激しくなっていた。私の寿命は3日しかない

しかしこんなに長い3日は想像よりはるかに長い

私はイブに出会った。こんなにうれしいことは無かった。

しかしイブは選定をするからお待ちくださいと言った

何故だ私が誰よりもあなたに早く出会ったのに…

24時間で死んでしまうイブは言った。アナタは病があるの。

このゲームに参加したところで、すぐに

除外されるかもしれないわ。死滅される前に覚悟ができ次第私のとこに来なさい

私のところに来ても安心できないわ。だって、この後に7日間の試練があるのよ

私は泣きじゃくった。ものすごい恐怖とプレッシャーだった。

私はそれ以上に参加したかったなぜかはわからない

私は何と受精に成功した。こ、これがき、奇跡。

甘かった。ここまで来て…参加者の意志により私は選択され

除外されることがあると言われた。約280日私は恐怖と戦い続けた

約280日後私は晴れて参加者になれたのだ。この涙は戦いに勝った涙だ

この涙は参加した覚悟の涙だ。この涙は本当の怖さへの意志の涙だ

この涙はあなたへの感謝の涙だ。ありがとう。これが初めて覚えた

言葉だ。おぎゃでも、ママでもパパでもない。ありがとうである

私を信じ、参加を許可し10か月もの間痛みに耐えてくれた

覚悟をし、どんなに怖かっただろうどんなに痛かっただろう

私には病もあるのにも関わらず。

私はついに参加者となった

念願だった参加者だ

 

人生ゲーム4話【病との闘いこの世の地獄と天国】に続く